やり手投資信託に学ぶ 日本の有名信託会社は信託手数料ばかり取るくせに泣かず飛ばずです。株式投資信託 の8 割がインデックスファンドに勝てないといった話もあります。


これはファンドマネージャーが短期間で、ある程度の結果を求められるために売買手数料がかさむということ、日本の投資信託のほとんどはサラリーマンファン ド マネージャーなので、ファンドが下がってもマネージャーに致命的な打撃がないこと、有名銘柄や成長株が大好きで(顧客の受けも良いし)勝つた めの戦略(低PER、PBR)が徹底されていないことがあげられます。


しかしダメダメファンドがある一方、優秀なファンドもあります。その中のひとつでソシエテジェネラルアセットマネジメントが運用しているSGターゲット ジャパ ンというものがあります。


このファンドの成績は最近のM&A関係報道で割安企業の株にスポットが当たったということもありますが、5年で150%程度のリターンを上げています。約 2. 5倍です。


このファンドの特徴としては、徹底して低PBRにこだわる戦略をとっています。現在の時価総額と企業価値(特に企業が持つ流動資産)の乖離を狙い 投資するというものです。 組み入れ銘柄もメジャーじゃないところが多いですがPBRは1以下がほとんどです。


ここで2005年2月28日現在のこのファンドの組み入れ銘柄10傑を見てみることにします。

PBR
PER
コード
2003
2004
2005予
2003
2004
2005予
5451
0.5
0.6
0.9
51.4
21.9
17.0
5901
0.4
0.8
0.8
29.6
37.7
35.3
6349
0.6
0.9
0.9
-33.6
29.6
25.9
7958
0.5
0.7
0.9
51.3
35.9
57.1
6113
0.4
0.8
0.8
-15.4
732
32.7
4186
0.8
1.0
1.1
43.5
22.6
22.1
9076
0.5
0.7
0.8
9.3
14.1
15.3
9832
0.6
0.8
0.9
22.3
21.4
61.7
6201
0.7
0.8
1.0
25.1
24.0
24.8
8130
0.8
0.9
1.0
21.7
20.9
26.5
6986
0.6
0.8
0.9
25.7
27.5
93.0


徹底して低PBRを組み入れている事がわかります。PERにはこだわっていないこともわかります。 さらに有効な指標がないかと調べてみました。



EV/EBITDA
PCFR 自社株買い
コード
2003
2004
2003
2004

5451
3.7
4.1
7.9
8.2
あり
5901
1.4
4.1
3.4
26.7
あり
6349
8.9
11.0
951
18.3
あり
7958
-4.8
2.4
20.5
19.0
あり
6113
10.8
17.5
25.9
28.8
なし
4186
3.6
5.8
11.7
10.2
なし
9076
6.0
5.8
5.1
7.2
あり
9832
5.0
7.0
9.5
10.3
なし
6201
7.3
8.9
6.8
8.1
なし
8130
3.9
5.1
16.0
16.6
あり
6986
2.2
6.4
10.6
12.8
なし

企業価値を計る指数としてよく使われるEV/EBITDA倍率も特に低いわけじゃないし、PCFRも特に目立って低い銘柄は見つかりませんでした。


ということで、このファンドは徹底して低PBR銘柄に投資していることがわかり、その結果としてこれだけのリターンを上げています。ちなみにこの期間の TOPIXは-20%です。


このファンドから勝とうとするならば、唯一手が出せない、低PBRで流動性が極めて低い銘柄に投資するしかないでしょう。それが出来ないのであれば信託手 数 料を支払ってもファンドを買う価値は大有りです。ちなみに楽天証券だと現在申し込み手数料は無料ですのでお得だと思いますよ。

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